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『彼女に聞けばわかるから。悪いけど、そろそろ搭乗手続きのの時間なんだよね』
「わかりました。こちらで確認してみます。
代理店の担当者は誰ですか?林さんですね?わかりました。はい。こちらから連絡入れます。ええ、はい」
はぁぁぁ。
電話を切って、そのまま机に項垂れた。
バカなんじゃないの?
どうして、こんなタイトなスケジュールのものを新人の子に任せるのよ?
参ったな。チラリと時計を見る。
彼女が出社するまで、あと20分はありそうだ。
取り合えず、本社の生産管理部門の担当者に内線を入れて確認する。
「おはようございます。あの、橋本さん、朝一ですみません。森田課長の依頼で試作品作ってませんか?先週末、工場から直送のはずなんですが、まだ届いていないようで……」
このアバウト過ぎる問い合わせに、橋本さんが失笑するのが電話越しに伝わった。
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