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8
休み明けの月曜日
始業とともに鳴り出した電話の対応に追われていると、受話器を片手に顔を真っ赤にしている川原さんが視界の端に見えた。
業務をこなしながら様子を伺う。目が合って、大丈夫?と目配せをすると小さく頷く川原さん。
けれど、その表情は強張っていて、何かしらトラブルがあったのかなと心配になった。
その後数分間やり取りが続いて電話は切れた。
「どうしたの?クレームか何か?」
「いえ、クレームじゃないんですけど。なんか、わたしの電話の応対が気に入らないとかで……」
「それ、どこから?」
「代理店の木村さんです」
「ああ」
思わず低い声が漏れた。
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