それでも、また恋をする 第8話

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遅めに起きた朝は、それぞれシャワーを浴びて簡単な朝食を済ませると、買い物に出かけた。

調理器具と食器類を揃えるためだ。

フライパンにお鍋を二つ、お茶碗にお椀お箸、それからプレートと小皿を二つずつ。

あとは、キッチングッズを少し。

「ネットで注文すればよかったね。重たくない？」

大きな紙袋を二つ提げているユウに、一つ持つという意味を込めて右手を差し出すと、やんわりと断られてしまった。

「大丈夫、見た目ほどでもないよ」

「お金も沢山使っちゃったし。わたしが使う分は、あとで払うから」

「いいよ」

「ダメ。昨夜だって、ご馳走になったのに」

それでなくても、今までのデート代は、ほとんどユウが支払っている。

トータルすると幾らになるんだろう。そう思うと申し訳ない気持ちになる。

チラリとユウを横目で見ると、「最初ぐらいかっこつけさせてよ」と笑う。