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「最初ぐらい?」
「そうそう。これからは、今日買ったものを使って、週末は家呑みをする。手料理、作ってくれるんでしょ?」
「そのつもりだけど、口に合うか心配」
「嬉しいよ、美咲が作ってくれれば、何でも。それに、美咲とは食の好みが似ていると思うんだよね」
確かに、ユウとわたしの食の好みは似ている。
外食をすると、目に留まるメニューは大体同じだったし。
「今日は、から揚げと餃子を作るね」
「楽しみだよ」
「ユウも手伝ってね?」
「それ、本気?」
それから、スーパーに寄って、足りない調味料を買って帰った。
ご飯を炊いている間に、餃子の準備を始めて。
ユウと一緒に餃子の皮に餡を包む。
「どう、これ?」
得意気なユウの顔に、思わず笑ってしまう。
「うん。上手」
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