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彼女のお腹に、ユウの子供が……。
もしかしたら、そうなんじゃないかって、心のどこかで思っていたけれど。
そんなことがある筈無いって、何度も自分に言い聞かせていた。
だけど。
ユウ、どうして黙っているの?
本当なの?
本当に、ユウの子供なの?
「ユウ」
お願い、なんとか言って。
ユウは、青ざめた表情で彼女を見詰めて。
それから、震える唇で言葉を搾り出した。
「……どうして、そんな大事なことを今まで黙っていたんだよ」
ユウは、否定しなかった。
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