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   気がつけば、フラフラと立ち上がって彼女を見下ろしていた。 「……何ヶ月、ですか?」 「八ヶ月になったところよ」 そんなことを聞いても、何がどうなるものでもないのに。 それでも、訊かずにはいられなかった。 あのとき、ユウは彼女を抱いた。 もしかすると、その後も……。 ユウに愛された記憶が音を立てて壊れていく。 優しい時間が、手のひらから砂のように零れていく。 もう戻せない。戻らない。 終わってしまった。
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