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   顔を見なければ、直ぐに忘れられると思った。 無理をして忘れる努力をしていた。 今でも、寂しくて、会いたくて。 ユウの笑っている顔が見たくて。 でも、わたしには、どうすることも出来なくて。 お酒に逃げたこともあった。 でも、そんなことをしても、何も変わらないのだ。 それならいっそ、忘れないでいようと思うことにした。 それは、未練がましく想い続けるとか、そんなことではなくて。 好きになった人を嫌いになる必要も、忘れる必要もないと気がついたから。 今は、きっと。 次に恋をするための準備期間なのだ。 自分の中で上手く消化出来たとき、わたしは、また誰かに恋をするのだろう。
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