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今日から引継ぎを開始して、明日から数日は移動先の営業所に行くことになっているらしい。
それから、こちらで引継ぎをして、直ぐに引越し。
決まってしまえば、あっという間なのだ。
「で、どうします？」
「……うん」
どうしようかと、返事を言いよどんでいると
「うちの課は全員出席」と背後から声がした。
営業から帰ってきたばかりの森田課長が勝手に返事をしてしまったのだ。
「わかりました。あとは……」
彼女はメモになにやら書き込みながら、自分の席に戻っていった。
「お疲れ様」
「……お疲れ様です」
「なに？まずかった？」
「いえ、そういうことでは」
ただ、動揺していた。
ユウの転勤に。
わたしの前からユウが居なくなることに。
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