296人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
顔を見なければ、直ぐに忘れられると思った。
無理をして忘れる努力をしていた。
今でも、寂しくて、会いたくて。
ユウの笑っている顔が見たくて。
でも、わたしには、どうすることも出来なくて。
お酒に逃げたこともあった。
でも、そんなことをしても、何も変わらないのだ。
それならいっそ、忘れないでいようと思うことにした。
それは、未練がましく想い続けるとか、そんなことではなくて。
好きになった人を嫌いになる必要も、忘れる必要もないと気がついたから。
今は、きっと。
次に恋をするための準備期間なのだ。
自分の中で上手く消化出来たとき、わたしは、また誰かに恋をするのだろう。
最初のコメントを投稿しよう!