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朝日を浴びることは、大変心地が良いことだ。この仕事を始めてからやっと気づいたことであるが、遅すぎることはないであろう。
(メ._⊿,*)
「おはよう…、花々たちよ」
仕事場に向かえば子供たちと一緒に植えた花々は今日も元気に微笑んでいる。
天涯孤独な爺が新たに任侠に花を咲かせようと開園したこの場は、現在では私の心の安らぎの場ともなっている。
(メ._⊿,) ピク
物思いに耽っていると、兎だったと言う祖父から唯一受け継いだ耳がぴょこ、と反応する。
そちらの方へ向くと、やはり見知った顔があった。
(*^ー^)
「おはようございます、園長先生。今日もフサギコのお世話、お願いしますね」
しなやかに猫の尻尾を揺らしている彼女は、この園の利用者の一人だ。
(メ._⊿,)
「ああ、おはよう。猫田さん」
申し遅れたが私、三月ウサギは『VIP保育園』の園長を勤めている。まぁ、これは副業であり、本業は…
ミ,,゚Д゚彡
「おはようござぁます!!組長先生!!」
(メ._⊿,) ピクッ
「…おはよう、フサギコ君。して、その組長先生というのは…」
そう、ヤクザの組長だ。して、それを知っているのはー…
ミ,,゚Д゚彡
「鈴木先生が、『リアル組長先生(笑)』って!園長先生のあだ名だって!」
(#メ._⊿,)
「ダイオードぉぉお!」
/゚~。 / モッサモサ
「ふぁい?」
========(#メ._⊿,)
「それは、私のポン菓子だー!!」
私の許嫁であり、ここの保育士でもあ
る、鈴木ダイオードのみである。
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