ミウ

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銃を用いてこれほどの血を浴びることはないはずだ。 「ミウ、その血は?」 「これ?これは返り血だよ。誰かは覚えてないなぁ。 ……私の大切な人を殺そうとするから、みんな殺しちゃった。 この拳銃は便利そうだったから、死んじゃった人に交換こしてもらったんだ。」 「そうか……。」 内部に敵をそんなに潜り込ませてしまったのか。 内心に多少焦りを覚えて振り向いた先には――――― あの男がいた。 俺が昔潜入した組織の幹部だった男 そう、たしかこいつは 孤児のミウを、組織に連れ帰った酔狂な男だった。
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