第1話

通学路２丁目の王子さま。

授業は真面目に受ける。

休み時間は本を読む。

これ鉄則ね、周りからの視線に気づかなくて済むから。(泣

なんであいつがはなえのそばにいんだよーとか、思われてんだろなー。

あれ、目から塩水が…

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「つかれた…」

やっと、訪れた放課後に誰もいない教室で伸びをする。

はなえは委員会で忙しいみたいだから、先に帰ることにする。

理由はカンタン。

昨日ぶん投げたケータイ探さなきゃ…

いや、なんか、ねえ。

あんな飛ぶって思ってなかったんだよねえ。

つい、衝動に狩られて、ねえ。

…ごめん、ケータイ、今探しに行くからね。