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「えっと、ほら、私がそっけなかったのかも。最近コミュニケーション?がなくってさ?
いいのいいの、そろそろテスト始まるし、集中する、いい機会!」
「かすみちゃん…」
ぎゅうう と私の腕に顔をうめるはなえ。
「悔しい…いつも、かすみちゃん、ばかり…」
泣きながら私の良いところを並べ、器用に歩いている。
そんなはなえを見ていると、フラれてる現状を少しでもはなえのせいにしている自分に嫌気がさす。
ごめん、はなえ。
…そうだよね。はなえのせいばかりにしちゃだめだね。
ピロリロリン♪ピロリロリン♪
届いたメールに思わず、ケータイをぶん投げた。
かすみへ
ーーーーーー
実はさ、俺はなえちゃんの事気になってて。
少しでいいから仲とりもってくんねぇ?
ゆうき
え? え? ケータイ?
と慌てるはなえを腕からそっと離す。
「ごめん、先に帰ってて」
そういって走り出した。
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