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結局その日、日付けが変わっても、拓馬からの連絡はなかった。
会社で会うことはめったにないし、家にも行きづらい。私から連絡すればいいのだけれど、自分でもよくわからない、変な意地があった。
次の二人の休みの日にも、午後から結婚式の打ち合わせが入っている。
打ち合わせはいつも二時間ほどで終わるけれど、次もあんなふうになるなら嫌だな、と思う。
今まで楽しかったはずの二時間が、今となってはひどく憂鬱だった。
それとも、楽しんでいたのは、私だけだったのだろうか。
結婚が決まってからの二ヶ月間、ずっと?
『これが世に言うかっこマリッジブルー』というやつかもしれない。
大抵の人が経験して、乗り越えてゆく道なのかも。
そう思うけれど、そんなありふれた言葉でくくってしまうのは、あまりに乱暴に思えた。
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