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「わっ!?」
何事!?と一瞬パニックになり、
その直後に、コンタクトレンズで視力矯正された上にメガネをかけられたことを知る。
顔に押し付けるようにしてメガネをかけてきたのは、メガネ族のナオさん以外にありえない。
…何でいきなり?
あまりの視界の歪みで頭痛がしてくるのをこらえて、メガネのフレームの上からそっと上目でナオさんを見ると。
笑み含んだ大きくきれいな目が私を捕まえた。
そして、一言。
「りっちゃん、他の男にメガネなしのその素顔を見せるんじゃないよ」
------決めた。
私、メガネに戻そう。
私のないしょの素顔は、ナオさんだけにしか見せない。
ナオさんのないしょの素顔も、私だけの宝物。
私の恋は、まだ始まったばかりだ。
Fin.
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