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ナオさんのメガネ外したとこ、ゆいちゃんとかまなちゃんとか、一緒にバイトしてる女の子たちが見たら何て言うかな?
きっと、
かっこいいですね!って。
可愛い顔で笑って言うんだろうな。
考えて、胸のあたりがもやもやしてくる。
「ナオさん、やっぱりメガネ外さないでください…」
小声で訂正しておこう。
わがままだけど。
自己完結の自己満足だけど。
ナオさんのないしょの素顔は、私だけの宝物。
「……」
っていうか、私だけの宝物…って。
どこの夢見る乙女だ、私は!
急に恥ずかしくなってパソコン画面を凝視する。
顔、赤くなってないかなぁ…。
静かになった私に、メガネをかけなおしたナオさんがおもむろに口を開いた。
「じゃあ、りっちゃんもメガネに戻そ」
「…え?何でですか?だってメガネ重たいって、」
ナオさんはにっと笑って。
「りっちゃん、メガネないほうがかわいいけど。
俺はないほうが好きだけど。
多分、メガネしてほしい理由はりっちゃんと同じ、かな?」
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