第2章

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俺はベッドから重い身体を起こし、眠い目を擦りながら一階のリビングへ足を運ぶ。 ドアを開けるとトーストとコーヒーの香ばしい薫りが鼻を燻る。 キッチンでは制服にエプロンをかけた姿の兄が、朝食を作っていた。 そんな春兄の隣にそっと立ち、手際良くサラダを作ってる手を見た。 「おはよう、春兄」 「おはよう。そうだ、そろそろ母さん起こしてきてよ」
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