11月_

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「汀」ー3 ある色に名前をつけた その色が好きで たまに、その色が呼んでいるように錯覚してしまう その色は、生きていることを表したようだと思った どうしてそう思うようになったのかは覚えていないけど 力強く寂し気な印象がそう感じさせているのだろう その色は、二つの原色の間にいる 片方の色は雨に似ている もう片方は太陽に 色はこの二つが大好きで、この二つも色のことが大好きだ 私もその二つと色が好きだ だから私は、ここにいるんだ 手にすると決めたものがこの色だったから
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