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「…まぁ、そんな事はどうでも良いね?
それよりも君から質問とかあるかな?
大抵の事は答えられると思うけどね?」
「じゃあ…」
少し考えつつルシファーに出してもらった紅茶に口つける
「まぁ世界感とか聞いても意味ねぇしなぁ…。そうだな、どうやってその異物を回収すりゃいいんだ?なんつーか、現象?みたいなのも異物に含まれてるみてーじゃねーか。物なら壊してはい終わりって感じだが、そこんとこどうなんだ?」
「正直、どうしようもないんだよね?」
ここからは長台詞が来ると予想し紅茶を飲んでいた俺はむせ返ってしまう
「っ…??はぁ?? ゲホッ…」
「代表的な所で言うとこの世界に機械なんて無かったんだけどね?持ち込んじゃった神がいてね?機械というよりロボットだけどね?」
「ロボットですか…」
「カッコいいから入れたらしいんだけどね…安心していいんだよ?国が防衛目的で造る程度で個人が持ってるわけじゃ無いからね?
で、何が言いたいかというともう世界の一部として認められてしまっているものもあるんだよね?良くも悪くもね?」
「なるほどなぁ…そりゃ、どうしようもねぇわな。」
「ま、こんなところだね?他にあるかな?」
「んー…まぁいいや。取り敢えず行ってくるわ。習うより慣れよ、百聞は一見にしかずってね。
あ、出来るなら生活費とかくれると嬉しいんだが…一週間分位。後水。」
「…良いんだけどね?まぁ頼んでるのはこっちだしね?でもそのままで良いのかい?」
「何が?」
そのままでの意味が分からないという顔をしていると困ったような顔をされてしまった。
「君は人間だよね?力が必要なんじゃないかな?大体の物は叶えられるよ?魔法…は知ってるよね?君がイメージするので大体合ってると思うけどそれを無制限で使わせろとか?後は…そう、不老不死とか?」
「いらない。」
即答だった。迷いなど一切せず、こちらの誘いを断ち切った。
その事に大きくは驚きはしなかった。
いや、出来なかった。
「不老不死は…特に。」
こちらを一瞬、本当に一瞬だが軽蔑したような目で見られた事による疑問の方が大きかったからだった。
「ありがとな。一応心配はして貰ってるみたいだが安心しろ。そこそこの力は持ってるさ。」
と言い放つとティーカップを掴み紅茶を飲み干し勢いよく立ち上がる
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