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「んん?」
全く考えた事がない事に驚きと疑問を隠せない。
そもそも見たことも無いもんがどうなってるかなんて知ろうともした事が無かったが、一体どうなっているんだと考え始めたところでまた声がかかる
「まぁ君達の世界のことは知らないけどね?これは世界に色々入ったせいで弾き出された物の集合体だね?
周りは何が変わったかどうかなんて関係なく暮らしてるけどね?」
「これがスゲーのは分かった。問題はそんなもんを何で今だしたかっつー事なんだが」
「要はこれは世界の基準点として機能するんだよ?さっきどうしようもないって言ったけど一応、最終手段としてね?
それで君をこの世界の一部として認識させる予定だね?祝詞はルシフェルがやってくれるから、そのナイフで指先から血を垂らしてくれるだけでいいよ?」
説明を聞き、拒絶する本能を抑えながらルシフェルが持っていたナイフを受け取る
「うわぁ…すっげぇ気持ち悪い。
ルシフェル、とっととやろう。頼むぜ」
「では始めます。その場で良いので少し血を床に垂らして下さい」
コクリと頷くとナイフの腹の部分に親指を乗せ少しナイフを滑らせる
鋭い痛みと共に真紅の液体が床に滴り落ちる
「《結べ》」
床に垂れた血液が円形に広がる
そこから内側に複雑な文字や数式が生まれ始める。徐々に、しかし確かに。じわりじわりと侵食するように。
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