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「マジ無理。チョー無理。ヘルプ。誰か助けてちょー。」
「おいお前どうした!?」
「………ハッ!?こ、これが神の意思…?」
「お前の世界の神は一体どうなってんだよ!?」
四つん這いになり荒い息を繰り返す
叫び過ぎたせいで、というよりも一時間立ったまま話をして疲労した挙げ句に止めを刺されたという感じだ
「…ふぅ…だが、まぁお前の世界が助けて欲しいのは分かった。
で、理由が外部からの《異物》って話だな。」
そう、一時間の説明は伊達じゃ無いのだ。
「そうなんです。《異物》は要するに…」
「ストップ!!お前の要するにはなげぇんだよ!!
《異物》はお前の神の他に、一緒に世界を統治してる別の神が気に入った物を力を与えて世界に反映させてるって認識でいいんだな?」
「ええ、それで合っています。
先程説明した通りそれが有機物でも無機物でも変わりありません。」
「たとえ人間だろうが機械だろうがお構い無しか…そんな神々で大丈夫か…?」
「いえ、大問題です。私の上司、というかまぁそのような人がいまして。
その方の他の二体の神と一緒に世界を抑えています。
ちなみに世界のキャパオーバー(容量超過)まで五年も無いです。」
「oh…」
頭を抱えたくなった。寧ろ抱えた。まだ四つん這いだし。
話の全容はこうだ。
世界という大容量の記憶媒体があって、そこに容量も確認せず気に入った物を片っ端から詰め込んでもう入りきらないところまで来ている。
しかも中身をきちんと確認せずに突っ込むもんだから、世界というメモリーに合わずバグを起こしている、と。
「その説明でいくと、更に異世界のウイルスも混ざってるんですよね…」
「マジか…」
天使がとても遠い目をし始めた為、余程の苦労があったんだろう。心中御悔やみ申し上げる
「ま、まぁお前らの事は分かった。そこまでなっていて力になれるなら協力したいとも思ってる。」
「ホントですか!?」
「ああ、だが一つだけいいか?」
「なんでしょう?」
「どうやって俺はここに来た?」
最後に感じた衝撃と《女子》高生ということでさっしはついているが、こいつの口から確認しなければならない。
「君がここに来たのは偶然であり、必然なんですかねぇ…
私にとっては悠久にも及ぶ時間だが君達人間にとっては先程のことだろう。
話をしよう。」
「おいやめろ、色々自重しろ。」
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