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*前途多難な初仕事・4*
「ブッ!!!!」
Hiding place。
俺の話を聞いていた三國さんは、盛大に吹き出して、お腹を抱えて大笑いし出した。
「成瀬が…あの成瀬が、連奏…!うわ、駄目!お腹捩れる!!」
ヒーヒーと、テーブルにうつ伏せになりながら大笑いする三國さんを、ジロリと横目で睨む。
「……笑い事じゃないですよ。本当に大変なんですから」
「いやあ、だって、もうギャグでしょ。成瀬が連奏って…ブブッ…!ウケる…!ウケるよ、奏ちゃん!」
笑い続ける三國さんを無視して、ジンジャエールを飲む。
別に、三國さんを笑わせる為に頑張ってる訳じゃない。
くっそー…。
「で?相手は?」
「………もう三國さんには、何も話しません」
「えー?なんでー?教えてよ、奏くーん」
猫撫で声の三國さんに、ユサユサと肩を揺さ振られる。
「人の苦労を、笑いのネタ程度にしか思ってない人に、話す事なんて何もありません」
「え?もしかして、俺が知ってる奴?そうなの?」
…………この人、変に鋭いから嫌だ。
「うわ、誰!?あの成瀬と連奏なんかする奴、俺の知り合いにいるの?」
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