3860人が本棚に入れています
本棚に追加
月山薫からの連絡はない。
電話して、もし出てもらえなかったら…。
着信拒否されてたら……。
そんな不安が、電話する事を躊躇わせる。
このままじゃいけない、と思うけど、あいつを失う事が怖くて、行動する勇気が出ない。
俺…、こんなに臆病だったかな。
いつから、こんなにも弱くなったんだろう……。
携帯の待ち受け画面を眺めつつ、長い溜息を吐き出した。
こうして、一日、二日と過ぎて行き、月山薫と連絡しなくなってから、あっという間に六日が過ぎてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!