冷徹貴公子は嫌な奴

47/47
前へ
/550ページ
次へ
俺の事、ちゃんと気にしてくれてるんだ。 不謹慎だと思う。 でも……。 どうしよう……すっげえ嬉しいかも…。 バクバクと脈打つ心臓を、服の上から押さえる。 「おい。さっさとしろ、サル」 奥の方から、月山薫が俺を呼ぶ。 「いま行く!」 そう答えて、赤い頬をペチペチと叩く。 平常心、平常心だ。 一つ深呼吸をして、立ち上がった。
/550ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3859人が本棚に入れています
本棚に追加