冷徹貴公子の依頼

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「お釣り!」 「んなもん、いるか!!」 ズンズンと突き進む月山薫に、タイミング悪く店に入って来た三國さんが弾き飛ばされた。 「か、薫?」 「死ね!!」 状況が把握出来てなくて戸惑う三國さんに、月山薫の八つ当たり的な言葉の暴力が吐き捨てられる。 「は!?何それ、理不尽すぎるんだけど?」 眉を下げる三國さんに見向きもしないで、月山薫は、乱暴に扉を開けて、店から出て行った。 それは、さながら嵐が通り過ぎたかのようだった……。
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