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今、蕩けてもいいでしょうか。
クリームみたいに蕩けてティーカップの紅茶の中に入ってミルクティーになれるくらい、今の私の糖度は上昇してると思う。
「忍さん、素敵……」
つい心の声がもれてしまった。今度は忍さんが照れる番だ。
ストレートに褒められることを照れる彼は、いつも不意にもらしてしまう私の本音に、言葉を無くして黙り込んでしまう。
「あーっと、そ、そうだ!忍さん、たしか私に初めてのプレゼントしてくれた時も真珠のネックレスでしたよね」
「あぁ、覚えてましたか?」
「もちろん!今でも大切にしてます」
本当なら毎日でもつけたいけれど、今はまだ美海ちゃんが小さいからアクセサリーなんてつけれない。
それにネックレスなんかしちゃったら、力任せに引っ張られて確実にバラバラになっちゃう。
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