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「なっ…だ、だま…騙して…」
「人聞きが悪いですね。
どうやったら凛がベッドから抜け出してくれるかな?って考えての行動だったんですけど」
「それを騙したって言うんですー!」
近所迷惑になるのをわかってて叫んでしまった。
忍さんの足下には綺麗に畳まれた毛布とその上にきちんと置かれた枕。
その余裕ある行動に、私がしでかした事がますます子どもみたいに思えて、収まっていた熱がまたまたまた再浮上だ。
「忍さんのバカッ!」
せっかく開けた寝室の扉を閉めて、またベッドまで潜り込もうとした。
勢いよく閉めたはずなのに、その勢いも彼の手によって簡単に止められてしまい、そのまま後ろから抱きつかれてしまった。
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