sweet.3

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「ひゃぁ!!」 突然背中にかかった重みに身体は自然に驚いて飛び跳ねる。 逃げようとしたらさらに強く抱きしめられた。 「じっとして」 右耳のすぐそばでかかる彼の声と吐息。 少しお酒の匂いが混ざって、本当に違う人みたい。 でも、優しく私に問いかけてくる声はいつもの忍さんそのもの。 いや...いつもより酔っちゃっている分、ずっとずっと甘く囁いてくれているみたい。 「......ず、ずるい...」 「ずるくて結構。 今日の凜はこうでもしないと捕まえられそうになかったから」 持ち上げられるくらい力強く抱きしめられた。 これは逃げられない... 「し、忍さん、もう逃げないから、は、離して...?」
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