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「何で笑っているんですか?」
「嬉しくて...」
......嬉しい??
私を怒らせることが嬉しいの?
私にバカって言われることが嬉しいの?
忍さんってそんな趣味あったの??
私が複雑な表情をして至近距離にある忍さんの顔を見つめていると、彼は姿勢を正して私を抱きしめなおした。
「凜がこうして自分の感情を曝け出してくれることが嬉しいんです。
今までずっと我慢ばかりさせてきたから」
......さっき、変な趣味があるなんてことを思った自分に叱咤してやりたい。
忍さん、そんな事思っていたんだ。
そういえば初めてかもしれない。
忍さんに「バカ!」なんて言ったり、枕を投げつけるなんて今までの私じゃあり得ないことだ。
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