sweet.3

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「まさかこんな状況で我慢を爆発させることになるとは思わなかったけど」 頭上から聞こえてくるクスクス...っと笑う声。 本当にご機嫌。 お酒のせいなのか、今のこの状況が可笑しくて笑っているのかわからなかったけれど、珍しく声を出して笑っている忍さんを見ていると、いつまでも怒っている自分が本当にバカらしくてどうでもよくなってきた。 それまで強張っていた身体の力は抜けて、脱力感に襲われた私の身体。 方向を変えて、前から彼に抱きついた。 忍さんは優しく頭を撫でてくれる。 「女性に枕を投げつけられたことは初めてです」 「そ、それは自業自得ですよ...」 「凜を本気で怒らせたらもっと怖いの?」 「怒らせるようなこと、するんですか?」 むうっとした顔で上を見上げた。 まだ忍さんは笑っている。
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