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「出来るだけ怒らせないように尽力を尽くします。
もう、枕を投げつけられるのは嫌だから」
眉を下げて笑う彼の鼻の頭は少し赤くなっている。
多分これ、枕が当たったところだ。
やりすぎちゃったかな...?
「ごめんなさい...」
忍さんの鼻を擦りながら謝る。
結構思いっきり投げたからきっと痛かったはず。そば殻枕だし。
「凜が謝るのは筋違いですよ?」
「でも、やりすぎちゃった」
「気にしないで。もっと怒られてもしょうがないと思ってるし」
「どうしてですか?そもそもキャバクラで何してたんですか?」
私の質問に固まった忍さん。
実はよく知らないのだ、キャバクラというところを。
私には無縁の世界だったから。
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