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本を読んでいたのか、胸元には読みかけの本が開いたままの状態で落とされていて、電気も眼鏡も付けたまま。
本を読む時だけ眼鏡をかける彼の顔から、気付かれないように静かに眼鏡を外した。
「疲れてるんだよね…」
今日こそは甘えられるかな?と思ったけれど、どうやら今日もナシ、みたいだ。
本をサイドボードに置き、電気を消して布団を掛けてあげた。
「あっ。買ってきてくれたお菓子、食べよ」
せっかく買ってきてくれたんだから食べなきゃ。
さっき箱の中身をチェックしたら、色とりどりのマカロンが可愛い水玉模様でラッピングされていて、とても美味しそうだった。
「一つくらいなら大丈夫だよねー?」
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