sweet.1

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本を読んでいたのか、胸元には読みかけの本が開いたままの状態で落とされていて、電気も眼鏡も付けたまま。 本を読む時だけ眼鏡をかける彼の顔から、気付かれないように静かに眼鏡を外した。 「疲れてるんだよね…」 今日こそは甘えられるかな?と思ったけれど、どうやら今日もナシ、みたいだ。 本をサイドボードに置き、電気を消して布団を掛けてあげた。 「あっ。買ってきてくれたお菓子、食べよ」 せっかく買ってきてくれたんだから食べなきゃ。 さっき箱の中身をチェックしたら、色とりどりのマカロンが可愛い水玉模様でラッピングされていて、とても美味しそうだった。 「一つくらいなら大丈夫だよねー?」
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