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そして、そんな余裕はもうここまで。
気の済むまでお互いの身体を堪能し合って、体温が触れるだけでも熱く感じられるようになった後、忍さんは私の膝裏を持ち上げてそのまま腰に手を添える。
「身体の力、抜いて?」
「...は、はい......」
何度もこの行為は経験しているはずなのに、いつも彼の前ではまるで初めての時のように幼くなってしまう。
もっと余裕ある大人の女性のように振舞いたいのに...
そんな自分にいい加減うんざりするけれど、その度に忍さんが優しく扱ってくれるからその優しさに幸せを感じていたりするんだけど。
本当、贅沢な悩みだ。
でもそんな忍さんも、私の身体が彼に慣れた頃にはすっかり野獣さんになっちゃっている。
これがきっと私だけが知っている彼の本性だ。
そう思うと、とてつもなく愛おしい。
...激しすぎて、ちょっと困る時もあるけれど。
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