sweet.1

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毎日、決まった時間に鳴るアラームの音楽が遠い遠い場所から聞こえてきた。 意識がハッキリしてくるとともに、スマホに手を伸ばして音楽を消す。 「もう、朝ぁ…?」 開ききっていない時間をチェックすると朝の6:30。 昨日寝たの遅かったから眠い… 「朝が来るのは早いですね」 言葉と同時に黒色の袖が私の視界に現れた。 そしてそのまま引き寄せられる。 「お、起きてたんですか?忍さん?!」 「えぇ。今。ちょうどそのアラームで」 「すみません…うるさかったですよね…」 「いえ、こちらこそすみません…」 私の寝癖が付いた髪を優しく上下に撫でる忍さん。 引き寄せられたから彼の胸に顔を埋め擦り擦りしながら、昨日味わえなかったぬくもりを堪能した。
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