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テーブルに突っ伏して、目の前の料理は見ないようにした。
今、お箸を持っちゃ何も迷うことなくお箸が進んでしまうと思う。
だって今はもう時計の針は10を指している。
おやつは食べたけど、それでもとっくに空腹は限界を迎えている。
お腹と背中がくっ付いてしまいそう。
「でも...駄目だ。
忍さんだって我慢してるし何よりお仕事を頑張ってるんだ。
奥さんの私がこんなのでどうするの!」
着けていたエプロンのリボンを締め直して、お腹に圧迫感を与えた。
これで少しでも誤魔化せないかなぁ...っと思って。
ぐぅぅぅぅぅぅう...
「無理...だよね」
鳴り響く虚しい空腹を告げる音。
その音を何回か聞いたあと、玄関の鍵が解錠する音が聞こえた。
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