sweet.1

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あっ、私でよかったんだ。 1人でその喜びに悶えながら、しっかりと抱きとめてくれている彼の胸元に頬を摺り寄せた。 ...お土産のお菓子は潰れない様に気をつけながら。 「凜、食事は?」 「あっ、用意できてますよ?食べますか?」 「いや、そうじゃなくて。 もう食べました?」 「私はまだですよー。一緒に食べようと待ってました!」 「...またそういうことをする... 先に食べててもいいと、いつも言っているでしょう?」 「ん~...でも、私が一緒に食べたいんです。 1人で食事も...」 という所で口ごもってしまった。 「寂しい」 という言葉は私の中でNGワードにしている。 だって、あまり連呼したらきっと忍さんを心配させちゃうと思ってるから。
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