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腕を退けて見れば、尭無がホントに心配しているような顔で覗いてきてた。
バスタオルだけを体に巻いており、長い髪から垂れた水が肩の上を滑りタオルに吸われていく。
「あ、あぁ。」
慌ててポーカーフェイスを取り繕うが、きっと意味はないだろう。
「ごめんなs………。」
謝りかけて静かに首を振る彼女。
一泊おいてから再び口を開いた。
「先生、今日の学校いかがしますか?」
学校………?
ッヤベ。
「あたりめーだろ、行く。」
「なら、シャワー浴びてきてください。
時間はまだ大丈夫なはずなんで。」
確かに感じる空気は早朝のものだ。
時間は大丈夫だろう。
「あぁ。」
一言返事をして、そろりと立ち上がる。
大丈夫、立ち眩みはしない。
一度目を瞑って大きく息を吐く。
「お風呂場は出て右、突き当たりのドアです。」
出て右、突き当たり。
頭のなかで反証してから目を明け、なにも言わずにシャワーを浴びに行く。
ちょっと頭を冷やそう………。
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