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「援交してる理由はなんだ?」
「ご飯のため?」
疑問形で返すな。
俺が知ってる分けないだろう。
「飯?
支援金少ないのか?
いくらぐらい貰ってる?」
「少ない……ですね。
10万くらいです。」
歯切れ悪いな。
嘘か…?
だが、金額的にはあり得る額だし、確かにその値段なら少し辛いな。
だがバイトでもすれば間に合うだろうに。
「昨日、俺と寝たんだよな?」
確認。
聞きたくないけど聞かないわけにはいかない。
「ええ。」
肯定。
自然と眉間にシワがよってくのがわかる。
俺がしかめっ面になったのを見てさも悪戯が成功した子供みたいな、無邪気な笑顔が彼女の顔に広がった。
「だが俺と寝たって金にはなんねぇだろう…?」
「そうですね。
昨日のは完全気まぐれです。
先生イケメンだからついうっかり。
ご迷惑お掛けしました。」
ペロッと舌を少し出して、反省の色は見られない。
てか気まぐれ?
イケメンだからつい??
意味わかんねぇ。
それだけでここまでするか?
顔誉められてここまで嬉しくなかったのは初めてだ。
「コーヒーに盛っただろ?
何入れたんだ?」
「んーと、アルコール?」
アルコールでんなんになるかよ。
ふざけてんじゃねぇぞ。
「アルコール?
一口、二口で泥酔するようなか?
んな強い酒、気づかずに飲めるかよ。」
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