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部屋の中に明かりなどついてはいない。
「ご両親は?」
「え?
いませんよ?」
こいつ何言ってんのみたいな声で返された、むかつく。
「私は今伯母の支援で生活しています。
両親が死んだんで引っ越してきたんですよ?」
さ、上がってください、と俺を急かす高梨。
「いや、俺は此所で帰るよ。」
あからさまにムッとした顔を見せる尭無。
一体なんだってんだよ。
「じゃあ、私に勉強を教えてください。」
じゃあってなんだよ、じゃあって。
あからさまな棒読みは止めろ。
「さ、上がってください。
いい加減ドア押さえるの疲れました。」
半分以上、いやもうむしろ完璧に睨んできてて眼光がヤバイ。
有無を言わさないってまさにこういうことを言うんだろうなー。
あー、もうわかったよ。
「わかった、わかった
お邪魔すればいいんだろう。」
「最初っからそう言ってくれればいいのに。
どうぞ。」
とってもいい笑顔で玄関の道を開ける。
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