第一章

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一体何が目的なのかがわからないんだが………。 「お邪魔します。」 なんか恐る恐るになっちゃったけどしょうがない。 尭無の印象がきれいな見た目をした女子から意味わかんない女子に格上げ。 「コーヒーでいいですか?」 通されたリビングははたから見ても生活感はなく、普段からほとんど家にいないことが予想される。 「ああ。」 「ま、嫌だと言われたって、あとは水しかないんですけどね。 ソファーにでも座っててください。」 飲み物コーヒーしかないのかよ…。 どんだけ家にいないんだ? 暫く経ってからコーヒーのいい匂いがし始め、やがて、湯気の立つマグカップを2つ持って尭無が現れた。 「どうぞ。」 「ああ、サンキュ。 ほら、勉強するんだろ、持ってきな。」 でないと来た意味がない。 なんで呼ばれたのかは甚だ疑問だが、尭無が呼んだ理由がほんとにそうなら見てやろうじゃないか。 「あぁー…、先生の教科って何ですか?」 おいおい、嘘だろ。 「元はそんなつもりありませんでしたし。」 堂々と言いやがった…。
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