【出会いの香り】

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そのまま通り過ぎるつもりだったのに。 鼻先を ある”香り”がかすめた。 ・・・どこかで嗅いだことがあるような・・・ 何故かオレは吸い寄せられるようにソイツの前で止まった。 雨と暗さで顔はハッキリわからない。 でもソイツがオレをじっと見ている事だけはわかった。 ソイツは橋の欄干にもたれたままで 「何で止まった?」と低音だがハッキリした声で聞いた。
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