【出会いの香り】

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女子がザワついた。 明るいところで改めて見ると、ソイツは本当に綺麗な顔をしていた。 (ハーフかな?) なんて思いながら見ていると、 杉野が黒板に 転校生の名前を書き始めた。 『橘 香介』タチバナ キョウスケ・・・ (ふーん。日本人か。同じ歳だったんだな。) 杉野が振り返り 「席は・・・おい桐山、そこは空いてるのか?」 「ん?あーここね。空いてるよ。」 「桐山、人の席にカバンを置くんじゃない。」 「いや、空いてたから。」 「すぐにどけなさい。橘クン、あの席へ。」 「はい。」 橘 香介はオレの隣の空席に向かってまっすぐ歩いて来た。
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