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は?、今なんつった?
ガイドは右折なんだけど、さらに直進していく。
『新しいルートに変更しますか?』
やっぱり俺に質問してやがるよ!聞き間違い?でも車内は俺一人だし…「あぁ変更だよ!最速のルートでな!」と、独り言。
『………』
画面ではやっぱり次の交差点で曲がらせようとしている。
俺おかしい人みたいじゃないか。
そこも無視して、さらに直進していく。
あれ?設定間違ってたかな?普通車の設定じゃなくて大型車とかだったら、道幅が狭いとかで迂回させようとしてる、とかかな?
『新しいルートに変更しました』
『変更しましたよ』
え!?ナニ?少しキレ気味?しかも二回言った?
俺は自分を信じて車を走らせた。
『新しいルートに変更しませんか?』
はあっ?懐柔策?
「しっませーん」
ちょっとからかい気味に返答。
『新しいルートに』「しませんってば!」
かぶせてやった。
勝ち誇った俺は車を走らせる。
『新しいルートに』
なんだまたかよ。
『変更しません』
しないなら言うなよ!
『新しいルートに』
「なんだよイチイチ!言わなくて」
『変更できません』
「………は?」
できません?って…
うわっ!!!
目の前に車が!
止まれない!
ヅドン!
頭に暖かいものを感じて、それを触って確かめてみる。ベットリと赤いものが…薄れゆく意識の中で聞こえる。
『新しいルートに変更できました』
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