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「それでオレを呼んだのか…。
分かったよ…。
で、その呪いはどうやったら解けるんだ?。」
「僕達が紙に書いた、ケイを呪う理由を…。
ケイが知った上で、君が君を呪った人を許す事で解けるそうなんだ。」
オレは複雑な気持ちになった…。
オレを呪おうとした人間を、許さなければ呪いが解けないなんて…。
もし…。
呪いが成功していて、オレが呪いで苦しんでいる時に、オレへの恨み事を聞かされたうえ、呪った人間を許す事が出来ただろうか…?。
恨まれる理由に納得出来たら、可能だろうが…。
誤解や逆恨み、身に覚えの無い理由で恨まれたら?。
それが面白半分で呪われた身としては…。
正直、難しい。
コレがこの呪いのいやらしい所なんだろうな。
でも、まあ…。
オレ自身が助かる為だし…。
オレはその儀式に参加せざるおえなかった…。
オレはフと疑問に思った事を、マサキに聞いてみた。
「で…一つ聞くが…。
マサキがオレを呪う理由はなんなんだ?。」
「僕のはコレだよ。」
マサキはそう言うと、小さな破られたメモ用紙を見せてきた。
おそらく生徒手帳の後ろのメモ部分だろう。
そこに書かれていたのは、オレが最近遊んでくれない、構ってくれない事等が、恨み事として書かれていた。
少しばかり…。
マサキを…。
可愛いとオレは思った。
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