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オレは、マサキがオレを呪う理由は許す事が出来たし、その旨を口にしてみたが…。
マサキの中の謎の生命体は消滅し無かった。
やはり、呪いを解く正式な儀式があるのかもしれない…。
マサキが先程からちょくちょく時計を気にしだした。
「園田君が、他の人をココに呼んでくる手筈だったんだけど…。
遅いなぁ~。」
「マサキ達の班って言うと…。
他に誰が居たっけ?。」
「僕と園田君の他には…。
日笠君と渡辺君と相川君だね。」
「アイツらか…。」
ウチの学園は、班と言えば2種類ある。
男女別で分けられている班と、男女が一緒になってる班だ。
主に、掃除とか体育の雑用の場合は、男女別で分けられた班が使われている。
さっきマサキの言った班は男だけの班だ。
女生徒が全くいないって訳じゃないぞ。
誤解するなよ。
で…。
マサキに他のヤツらの名前を聞いた時…。
この瞬間から、オレは不吉な予感がしだした。
日笠アキラと渡辺カナメ…。
見た目は二人共に校則を無視していて…。
それぞれ、チーマーとワイルド系みたいな感じで粋がってる。
ワルいヤツが好きって子には人気があるよ。
顔も悪く無いんで、二人共彼女は居るみたいだ。
コイツら二人は、ヤンチャしちゃ他人に迷惑ばかりかけてる二人で…。
二人でよくつるんでは、悪さしてると噂で聞いた事もある。
体育会系のノリと言うか…。
バイタリティ溢れていると言うか…。
マサキや園田みたいなひ弱そうなヤツには、急な無茶ブリやパシりにして困らせては、それを見て楽しむようなヤツらだ。
放課後で時間も経ってる。
園田が呼びに言ったとして、素直に着いてくるとは思えないし…。
もう帰ってるかもしれない。
「なあ、マサキ…。
園田に何かあったんじゃないのか…。
アイツにケータイで、メールなり電話した方が良くないか?。」
「僕…、園田君のケータイの番号も、メルアドも知らないんだ…。」
「しょうがない…。
他のヤツら含めて校内を探しに行こうぜ。
その方が手っ取り早い。」
マサキは少しばかり悩んだが、オレの言う事を聞いてくれた。
こうしてオレ達は、屋上から校舎内へと戻った。
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