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「ほら。次陽菜の番」
【‥少し、まって……】
「却下。」
【っ、そんな………‥】
外耳を甘噛みされ、奥は熱くて肉厚な舌でねぶられ、首筋から肩下、胸元にかけてはキスマークを刻まれ、同じ事を同じだけするしか無かった陽菜はそうしてあげる度に色っぽさを増してゆく恋人を見せられ、ゾクゾクするこの行為や彼の美貌に魅せられていくうちに熱いのが身体の奥の大事な所に込み上げてきて、宿ってしまって、これ以上続けたらズボンの中がまた変になって大変な事になる!と危惧していた。だが、
「早く煽って。」
【じゃあ!先にズボン脱いで良い?】
「良いけど、脱いだら僕も脱ぐけど、良い?」
【えっ…‥】
あんな恥ずかしい事になる前に!と一度は思ったが、脱いだ後のを彼に見られるんだと思ったら上手く脱げないし、自分が脱いだら彼も…‥というのを聞かされた以上脱げない!脱ぎたくない!!だって、そんな事をしたらこの超至近距離で!?なんて、絶対に無理!!!と全身全霊で思う。
だって‥‥直視出来ない!だって、今、直視なんかしちゃったら
【私死んじゃうからダメぇェェ…………‥!!!】
先に脱ごうか?とズボンのベルトに手を掛けたユキを前にして、大慌てで叫ぶと両手で顔を塞いで全身で拒否するなり背を向けた形で地面に伏せてしまった。
「冗談だよ。」
しかし苦笑するだけでユキは冷たくなってガチガチに細い華奢な身体を強張らせている陽菜を抱き締めて優しく名前を呼んだ。
「陽菜、」
【…‥‥】
「可愛い。」
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