√定義域

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そして、ちょうど後ろの席を歩いていた時 「あ!!ちょっと秀ちゃん!」 強気な性格の古谷が俺を呼び止める。グイッとスーツの袖を掴まれる。 「どうした?」 古谷はプリントを俺の目の前に出す。うっ視界がぼやける。 「何?」 「ちずのなんだけど!すごいの超ビッシリ解いてあるの!!」 「有季ちゃん私のプリントは?……あっ先生!私のプリント!」 早川の? 「見して」 早川のプリントを手に取って綺麗な字で書かれた数式を見る。 「…」 合ってる。これも、これも。 「早川、全部合ってる」 「えっ!本当ですか?」 「うん」 正直かなり驚いた。やっぱ真面目な生徒じゃん。 それと同時になんか不思議なやつだと思った。
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