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「…あっ」
と思ったら教室に持ってったんだった!
高橋が“今日書くものねぇから貸してくれ!”とか言ったからだ。あのバカ野郎ぉー!
仕方なく俺は教室へと戻った。長い廊下はシーンとしていて足音が響く。
生徒は体育館かグラウンドで部活してるからな。
ガラ
静かな教室のドアを開ける。
「え?」
誰もいないと思ったのに教室には1人の生徒がいた。
早川…千鶴。何やってんだ?こんな時間に。
「ははっ、また寝てるし」
顔を伏せて早川は前と同じように寝ていた。
教卓に上がっていた俺のペンケースを片手に取り、後ろの席まで歩いてく。
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