√定義域

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早川の前の席に座り後ろを向く。 「早川?」 呼び掛けたけど寝ている本人は気付かない。 なんかこうして座ってると懐かしいな。学生に戻った気分。 もう1回呼んでみるか。 「早川?」 「…ぇ、先生!?」 ガバッと起き上がり目を真ん丸にして驚いてる。 「はは、早川っていつも寝てるな」 「えっ、あの…っ!そんなに寝てませんよ!」 ふはっ、動揺し過ぎ。 「寝てる。てか部活さぼり?」 こう質問したら早川は急に俯き黙りだした。 「…どした?」 早川はふるふると小さく首を振る。 「え?」 「私、部活には入ってません」
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