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アロー視点
全くこれだから直樹は……
少しは俺の気持ちに気付いてくれてもいいんじゃないか?
直樹とは20年前に出会った、あん時はまだ荒れてたなぁ。
アロー〉「クソ直樹め、俺の顔が傷付いたらどうするんだ。」
誰もいない部屋でポツリと呟いてみた、今の俺は顔がどうのとか言える身分じゃないのに。
俺はふと、日光を浴びるのは癪だが直樹の部屋の窓を開けてやった。
今日の天気を見て、血の気が引き不安で頭がいっぱいになるのを感じた。
直樹がさっき出て行ったのを気配で察知したが、その時に止めればよかった。
直樹の肌は日の光に弱い、最悪の場合肌が焼けただれてしまう。
窓から勢いで外に出て、何とか地面に着地すると直樹を探しに街の方向へと向かった。
直樹がちゃんと日陰で休んでる事を祈る、少しは天気を見て行動しろよッ!
軟弱野郎のクセに……ッ
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